だいちゃん

今朝、私の友が一人、いや一匹、天国へ旅立った。

だいちゃんは、友人の家族、雄のヨークシャーテリア。彼が小さい時に、友人の家族の一員として迎えられた。だいすけ、というのが彼の名前。なので、だいちゃん。

私は、よくこの友人のお宅にお邪魔していた。クリスマスやウェルカムパーティなど、ファミリーパーティに招待して頂き、楽しくおいしい時間を共に過ごさせてもらった。

そして、そこには、必ずだいちゃんがいて、いつも玄関まで出迎えにきてくれた。子犬の頃は、遊び友達(私)が来た嬉しさで、そそうしたこともあったっけ。

彼と私には共通点が二つある。食いしん坊で遊ぶのが大好き。

彼は、骨を私の目の前にわざわざ置いて、離れて待つ。取りにこい、という訳である。こちらが取りに行くそぶりを見せると、そうはさせるかと、くわえて逃げる。こちらが、あきらめて追いかけるのをやめると、また、目の前に置きにくる。この繰り返しだ。単純な遊びだけど、お互いの呼吸を読みながら、真剣な駆け引きをする。

そのうちに、パーティの準備が進み、お料理の良い臭いがしてくる。そうすると、彼はそわそわし始める。ご飯の時間だ、ご馳走もありそうだと。食事が始まると、誰かの足下へ行き、下からじっと見つめる。それは、もう真剣に・・・。その可愛い目力にやられて、ご馳走のお裾分けをしてしまったりもした。

今思うと、もっと写真を撮っておけば良かったと悔やむが、彼は写真がきらいだった。私がカメラを向けると、一目散に家具の下へ潜り込んでしまう。おそらく、一眼レフのレンズが大きい目に見えていたのだろう。

写真はたくさんないけど、私の楽しい記憶のシーンに、だいちゃんはいる。

どうぞ、やすらかに・・・合掌。

 

コメントをお書きください

コメント: 3
  • #1

    Yumi KOBAYASHI (金曜日, 30 11月 2012 00:09)

    すてきなすてきなコメントをありがとうございました。感動しました。
    ダイちゃんもこんなに素晴らしい追悼文をもらって喜んでいると思います。
    まだまだ、小林家はダイちゃんがいない日常に慣れませんが、大往生だったと、苦しまずに逝ったと、そのことに慰められています。

  • #2

    裕美 (日曜日, 30 12月 2012 17:37)

    ママはこの追悼文にいたく感激し、このページコピーして、いろんな人に見せていました。
    ちゃんにも見せて、ちゃんが「ミーくん、文章上手いね~」と言っていたそうですよ。

  • #3

    menomephotography (日曜日, 30 12月 2012 22:29)

    そんなに喜んで頂けるとは。。。縁があるってことは、それが人であれ動物であれ、すごいことだって思う。で、だいちゃんは私の人生のど真ん中の転換期の折々に一緒に過ごしていて、それをそのまま気持ちと共に書いただけなんだけどね。